大崎市を拠点に、地域に密着した家づくりを手掛ける工務店。創業50周年を記念してオープンした工務店ミュージアムでは、地元の自然や歴史、暮らしから防災に至るまで、さまざまな情報を発信。「人と地域をつなぐ工務店」として、あたたかい家づくりと地域共生を目指している。オリジナルで制作する「ベガルタこけし」も大人気。
きっかけは菅井直樹選手（当時）のご自宅に携わらせていただいたことですね。元々ご挨拶する程度のお付き合いだったのですが、共通の知人もいて、いろんなことが重なってご自宅の建築をご依頼いただいたんです。最初は驚いたんですが、練習後に打ち合わせをして、図面を見せたりして気に入っていただいて。当時はまだまだ弊社のPR不足も課題だったので、より発信に力を入れていこうと思い、菅井さんとのご縁もありスポンサーにならせていただきました。
そうですね。地元のサッカー少年向けに「ベガルタ仙台・サッカー教室」を仲間たちと企画したのですが、そこに平瀬さんと菅井さんにご登場いただきました。子どもたちがこんなに喜んでくれるのかと、その笑顔が印象的でこれまで継続して開催しています。私自身もせっかくイベントにお迎えするなら「練習したい！」と思って、MIFA（泉区のフットサルコート）に通ってフットサルをはじめました。その練習にも菅井さんが混ざってくれて、チームのユニフォームまで作ったりして(笑)ほかにも50周年を記念して、菅井さんと一緒に金華山の旅をしたり…たくさんのイベントに参加いただきました。
鳴子にある「桜井こけし店」と以前、社の45周年記念でこけしを制作したのですが、本当に真摯で技術も高い方たちなんですよね。次の50周年記念では、地域に生かされている私たちが恩返しをしたいということで、一つの取り組みとして「ベガルタこけし」の制作をお願いしました。鳴子にも還元できるし、大崎を知ってもらうきっかけにもなりました。山形戦のスタジアムでブース販売させていただいて、最初はどれくらい売れるかわからなくて控えめに持っていったら「これはすぐ売れちゃいますよ！」と言われたのが嬉しかったですね。サポーターの皆さんはやっぱり応援する力がすごいなと思いました。
お祝い事なので、特別な色を準備しようということで「桜井こけし店」にもご快諾いただいて、ベガルタゴールドにしました。当初、何十種類と色の組み合わせがあって、菅井さんにも選んでいただいてシンプルで映えるものに決まりました。今はイベント販売などでご購入いただけます。実際に購入されたサポーターが選手にサインを入れてもらって、SNSにアップしているのを拝見して、広がりを実感しましたね。
コロナ禍のステイホームの時期がありましたよね。なかなか外に出られず、子どもたちが中にいるしかないという時に、何か明るい話題を届けたいというのがきっかけでした。2050年というのがポイントで、自由な発想で理想の家を描いてもらい、特別審査員賞ではベガルタ仙台から選手のサイン入りボールなどが贈られます。地元新聞の一面で発表するので、子どもたちも嬉しいですし、ベガルタ仙台の取り組みとしても広まって反響も大きいですね。これからも続けていきたいと思っています。
素人目にもやはり変わりましたよね。監督もそうですし、明らかに出している熱量が違って、それがみんなに伝わったから最後プレーオフまで続いたのだと思います。来シーズンに向けては期待しかないですし、もっとそのエネルギーが高まっていくのが楽しみですね。スタッフの方も本当に熱心で、より手厚く密接になって、チームの状況などお話を聞くのも楽しいです。本当に期待していますね。
やっぱり思い入れがあるのは菅井さんですよね。でも現役引退の頃からのお付き合いなので、トップギアが入った頃のプレーを直接見ていないんです。それで遡って菅井さんのプレー集をDVDで見たんですよ。そこで私が一番好きなのは、菅井さんと野沢さんのワンツー。裏にヒールでポンッと出して、斜めに走ってきてそのままドーンと決めちゃうんですよね。今回の30周年企画のファン投票でもそのシーンを投票させてもらいました。
前に一度、ミニチュアの御社（おやしろ）を造って、御朱印帳のように判子を押せるブースを出したことがあるんです。山形戦の時だったので、必勝祈願で真ん中に大きいこけしを置いて、サポーターの方がたくさん足を運んでくださったんです。その仕組みが何か発展するといいなと思いますね。お作法はオリジナルでいいと思うんです。例えば、ボタンを押したら監督の名言が聞ける、というのも面白いですし(笑)そういうのをやってみたいですね。
まずは30周年誠におめでとうございます。この1年だけでも、これまでの歴史の積み重ねを感じられた熱いシーズンだったと思います。今後J1に向けた新しい歴史がはじまることを期待して、お祝いのメッセージとさせていただきたいなと思います。
