1982年設立のみやぎ生活協同組合(みやぎ生協/COOP)は、仙台市泉区に本部を構え、宮城県全域・福島県を含む地域に61店舗、コンビニ2店舗などの事業所を展開している。産地と消費者をつなぐ産直ブランド「めぐみ野」は、現在ベガルタ仙台とコラボし、クラブハウスのランチで食材を提供しており、その様子を記録した動画が人気沸騰中。(写真は黒松店)
2011年に「顔とくらしの見える産直」としてブランド化した「めぐみ野」ですが、実は1970年から続けている取り組みです。その時代は、農畜産物への農薬や抗生物質の安全性や影響などが言われていて、組合員から「もっと安全な農作物や畜産物が食べたい」という声が多く上がっていました。安全で安心なものを生産者と一緒に作る、それがみやぎ生協の“産直”のはじまりです。
一方的に作ってもらう関係ではなくて、組合員も実際どんな風に作っていただいているのかを見学して、生産者と交流したり。そこで生産者の苦労も分かってくると、単に安ければいいではなくて適正な価格で買いましょう、となる。一般的なイメージである市場を介さない“産地直送”の意味ではなく、私たちは産地と消費者がつながる“産消直結”と呼んでいます。
以前、ベガルタ仙台さんと一緒に「ベガママ プラス いいフレンズ日記」というブログをやっていたんです。めぐみ野やCOOP商品を提供し、それを使って食事を作り、選手やそのご家族が食べている様子を記事にしていました。それこそ平瀬さん(現ベガルタ仙台強化部スカウト)が現役だった頃、“平瀬ママ”って呼んで一生懸命やっていただきましてね(笑)ベガルタ仙台レディースでも同様の取り組みがありましたが、その頃から食の面でも応援しよう、ということで食材を提供させていただいています。
そうですね。そのブログは現在終了しているのですが、やはり「選手が食べているものが気になる、食べてみたい!」みたいに、サポーターやファンの方に向けてそういう発信があったら嬉しいよねという話になりまして。今年から月1ペースで、You Tubeの発信をはじめました。めぐみ野商品は安心安全な食材であることは間違いないですし、選手の健康維持にもお役立てできるのではと思います。
◆動画はこちら◆
【突撃!クラブハウス】ベガルタ仙台の「めぐみ野」ランチ始動‼
https://www.youtube.com/watch?v=7gh76E2pFm0
【突撃!クラブハウス】ベガルタ仙台の「めぐみ野」ランチ第2弾
https://www.youtube.com/watch?v=UCO21zDesAA
動画内で「COOPうめぇ!」と言ってくださったり、喜んでいただいている印象ですね。なかでも中山選手はお気に入りのバームクーヘンがある、と動画でおっしゃっていて。それで次の回にバームクーヘンを持っていったら、2種類あるうちの別の商品だったみたいで(笑)次のランチにはそのもう1つのお気に入りのほうを持っていくと約束していました。そういう話を聞いていると、こちらも楽しいし嬉しいですよね。
いろいろありますが、個人的にとてもよかったと思うのは、みやぎ生協が設立時から中心的に支援し活動している環境NGO「みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)」で行った「ゴミ減量大作戦」というプロジェクトですね。スタジアムはどうしても食べたり、飲んだり、ゴミが出てしまいますが、その当時は特に分別がなく営業ゴミで1つの袋だったんですね。そこでゴミの量や種類、現状のコストを調べ、分別すればどれくらいコストを削減できるかなど提案させていただきました。「日本一きれいなスタジアムを作ろう」という思いで、チームと市民団体、ボランティアが一緒になって活動するのは珍しかったと思いますし、ベガルタ仙台だからこそだと思っています。
引退してしまいましたが一番好きだったのはやっぱり梁選手ですね。なんといってもチームの大黒柱でしたし、フリーキックもすごかったですよね。何から何までよかったですね。私の子どもが小さい頃、梁選手の背番号をつけて練習場によく行っていました。そこでサインをもらったりするんですけど、梁選手って本当に丁寧に対応してくださいますよね。私の家族は、一家で梁選手推しですね。
少し前の話になりますが、2004年ですかね。J2で首位の川崎とのホーム戦があって、0-2で負けていたんです。アディショナルタイムで残り1分ってなったときに、佐藤寿人選手が立て続けに2点入れたんですよ。現地で観戦していたのですが、あれは最高に痺れましたね。よく「試合は最後まで分からない」って言うけれど、本当に分かんないだなって思って、それからは負けていても「やれる!やれる!」って思うようになりましたね。
この間たまたまネット記事を見ていたら、水戸の高齢者施設で、水戸ホーリーホックの応援歌やコールのかけ方を教えている男性がいるそうです。その男性は、選手たちが東日本大震災で一生懸命ボランティアをしている姿を見て感銘を受け、応援するようになったということですが、仕事を定年退職したあと、これからの人生どう過ごしていくか、社会とのつながりがなくなってしまうと考えていたときに、スタジアムに行けばいつも一人じゃない、年齢や職業を気にせず一緒に応援できる仲間がいる!と救われたそうです。素敵だなぁと記事を読んで思いましたし、例えば施設にユニフォームや優待券を贈って、みんなでスタジアムで応援できたらいいですよね。
チームと私たち市民の距離がもっと近くなればいいなと思っていまして、例えば社会貢献の部分で一緒にできることがあるかもしれません。来年予定しているのは海岸のクリーンボランティア、あとは植林や子ども食堂、フードドライブなど、私たちも事務局としてたくさんの活動をしているので、そういう取り組みは一緒にできるかなと思っていますね。
私がプロサッカーを見るようになったのはJリーグができた年で、でも最初は他人事だったのですが、その後ブランメル仙台ができてすごく嬉しかったんですよね。仙台スタジアムが出来たときは、泉のあの場所を車で通るだけでワクワクしましたし、誇らしく思えました。それからベガルタ仙台に生まれ変わって、特にJ1のときはたくさんの人にあふれていてもっと嬉しくなって。今はJ2にいますが、J1を目指す戦いを続けてくれているので、とにかく頑張ってほしいですし、当然応援させていただきます。ずっと変わらず、チームも、スタジアムも、私たちの誇りです。星の名に恥じないで、これからもそういったチームであってほしいと願っています。
みやぎ生活協同組合
設立:1982年
本部所在地:宮城県仙台市泉区八乙女4-2-2
事業所:61店舗、コンビニ2店舗、生協宅配17センターなど